吉野工務店
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木を選ぶ4 / 30

千年育った檜は、建物としても千年生かす

樹齢千年の檜なら、建物の材としてもさらに千年生かすようにする、という西岡常一の考え方。法隆寺の檜が、木として千年、建物としてさらに千三百年を生きてきたことが下敷きにある。

理由

西岡常一は、樹齢千年の木なら建物としてもさらに千年生かすようにするのが大工の役目だと語っている。法隆寺には樹齢千年を超える檜が使われ、建物になってからさらに千三百年を生きている。太い柱には樹齢二千年を超える檜の巨木が使われているともいう。

檜が長もちする材であることは、木材の分野でも確かめられている。檜の心材は、野外で腐りにくさを比べた区分で上から二番目の「大」に入る。歴史的建造物から取った檜の古材を試験しても、密度と含水率をそろえて比べると、繊維方向の硬さと強さは新しい材と大きな差がなかった。

ただし、樹齢の長さと、建物としてもつ年数が釣り合うことは確かめられていない。「千年の木は千年生かす」は、木の命を使い切るという大工の心構えとして語り継がれてきたもので、科学的な検証は確認できていない。

現場では

  • 樹齢は、材の耐久性を約束する数字ではない。長くもたせたい部位は、樹種と、心材(赤身)かどうかを確かめて選ぶ。