吉野工務店
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木を選ぶ3 / 30

檜は伐ってからも数百年、強さが増すとされる

檜は伐り倒されたあとも、二、三百年のあいだ曲げ強さや硬さがじわじわと上がり、その後ゆっくり弱くなるとされる。千年以上たった法隆寺の柱でも、新しい材とほぼ同じ強さがあるという話。

理由

法隆寺などの古材を調べると、檜は伐られてから二、三百年のあいだに曲げ強さや硬さが二割ほど上がり、その後は弱くなっていくが、今の法隆寺の柱の強さは新材とほぼ同じだとされる。強さが増す年数には幅があり、三百年とする見方もある。

歴史的建造物から取った檜の古材8点を新しい材と曲げ試験で比べると、古材は見かけ上は新材より硬く強かったが、密度と含水率の違いをそろえて比べると、繊維方向の硬さと強さに有意な差はなかった。一方で、半径方向の強さと、壊れるまでに吸収する力(ねばり)は、年数がたつほど大きく下がっていた。

つまり「古い檜も繊維方向には新材に負けない強さを保つ」ことは裏付けられているが、「伐ってから強さが増す」ことは、条件をそろえた試験では確かめられていない。古い材は、横からの力に対してはもろくなっている。

現場では

  • 古材の強さを新材より高く見込まない。繊維方向の強さは保っていても、繊維に直角な向きの力にはもろくなっていることがある。
  • 古い木製品の修理では、若い材をそのままはめ込むと古材を傷めることがある。熱処理で老化させた材を使う方法もある。