吉野工務店
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木を選ぶ1 / 30

赤身は腐りにくく、白太は虫がつきやすい

丸太の中心側の色の濃い部分(赤身=心材)は腐りにくく、樹皮側の白っぽい部分(白太=辺材)は、腐れや虫の害を受けやすい。水や虫に当たる場所には赤身を選ぶという考え方。

理由

白太は、木が生きているあいだ水を通していた部分で、生きた細胞に養分が蓄えられている。糖やでんぷんが赤身より多く、腐朽菌や虫の餌になりやすい。そのため、どの樹種でも白太は腐りやすいとされる。

赤身は細胞がすべて死んだ部分で、心材に変わるときに樹種ごとの成分がたまる。この抽出成分が腐朽菌の働きを抑え、赤身は色が濃くなり、白太より腐りにくくなる。ただし赤身の腐りにくさは樹種で大きく違い、ヒノキ・ヒバ・クリ・ケヤキなどは高く、スギやカラマツはその一段下とされる。

虫の害も白太に偏る。家の中で乾いた材を食うヒラタキクイムシは、でんぷんの多い広葉樹の白太だけを食い、針葉樹材や広葉樹の赤身は食わない。なお、赤身と白太の違いは本来は腐りにくさの違いで、強さの違いは別の物差し(未成熟材か成熟材か)で考える。

現場では

  • 腐れや虫が心配な部位には、赤身の多い材を選ぶ。赤身の腐りにくさは樹種でも違うので、樹種も合わせて見る。
  • 広葉樹の白太が付いた家具材や床材は、ヒラタキクイムシの被害が出やすい。材面の小さな孔と粉状の木屑に気をつける。
  • 赤身か白太かで強さを判断しない。強さは、芯に近い未成熟材かどうかで見る。