吉野工務店
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伐る時期18 / 30

木は秋から冬に伐る

木を伐るのは、成長が止まる秋から冬にかけてがよいとする言い伝え。林業の現場では、秋の彼岸から春の彼岸まで(9月中下旬から3月中下旬)を「伐り時期」と呼ぶ。

理由

昔から冬が最も伐採に適した季節とされ、成長が休む冬に伐った材は、夏に伐った材より虫や菌の害を受けにくいと言われてきた。現場では、春から梅雨の木を「水を上げている」「木が動いている」と言い、秋から春の木を「木が止まっている」と言い表す。

スギの立木6本の幹を応力波で約69か月測り続けると、値は3月中下旬から上がって梅雨時期に山を迎え、9月下旬から3月下旬までは低いまま推移する変化を毎年くり返し、幹の水分の季節変化を映している可能性が高い。ただし、スギは個体や部位で含水率のばらつきが大きく、まとまった季節変化は認められないとされてきた。

つまり秋冬に伐る理由には裏付けとなる数値があるが、冬に伐った材が一本残らず水分が少ないとまでは言えない。また今は搬出の機械化で山から出すまでの期間が短くなり、事業の都合で一年中伐る事業体も少なくない。磨丸太は春、ブナなど広葉樹の虫害予防には冬というように、用途によって適した季節が違う例もある。

現場では

  • 春に伐った木を山に置く場合は、虫の穿孔がひどくならないよう、梅雨入り前に搬出する。
  • 冬に伐った材でも含水率は一本ごとにばらつく。伐った季節だけで乾き具合を決めず、含水率を測って確かめる。
  • 伐採の季節を指定して材を求めるときは、いつ伐った木かを山側や材木店に確かめる。