伐る時期17 / 30
伐った木は葉をつけたまま山で乾かす
伐り倒した木を、枝葉を落とさずにしばらく山に寝かせておく。葉から幹の水分が抜けて、丸太のうちに乾きが進む。「葉枯らし」と呼ばれる天然乾燥の一つ。
理由
葉枯らしは、枝葉をつけたまま山に置くことで、幹の水分を葉から蒸発させる方法とされる。7月初めに間伐で伐った木の辺材の含水率が、2か月ほどで大きく下がって最も低い水準に達した。心材の含水率の下がり方は、辺材より緩やかだった。
ただし、長く置けばよいわけではない。秋から冬になって気温が下がり天気の悪い日が続くと、いったん下がった辺材の含水率がまた少しずつ上がり、100%以上に戻ったものもあった。市場に出た葉枯らしの丸太に虫の害を受けたものが混じっていたり、腐朽菌が入り始めた変色「ふけ」の入った材で強度が下がっていた例もある。
条件に左右されるので何か月で打ち切ると一律には言えないが、夏の皆伐地や春の伐採では2か月を目安とし、お盆過ぎに伐ったものは積雪前に、春に伐ったものは虫の被害がひどくならないよう梅雨入り前に山から出す。心材の含水率が高い「黒心」のスギは、渋が抜けるまでに長い期間がかかり、その間に辺材が傷むおそれがある。
現場では
- 葉枯らしの期間は2か月前後を目安にし、葉の枯れ具合だけで決めない。日当たりの悪い間伐地では、半年たっても青い葉が残ることがある。
- 伐り倒した木の木口を切り株の上に載せておくと、葉枯らしの効きが大きいと言われる。
- 長く山に置いた葉枯らし材は、辺材の変色(ふけ)や虫の穴がないかを確かめてから使う。