木を読む8 / 30
木には、それぞれねじれの癖がある
木の繊維は幹の軸にまっすぐ並ぶとは限らず、らせん状に傾いていることがある。こうした材は乾くにつれてねじれ、その大きさは樹種によって大きく違う。
理由
幹の軸と繊維の向きがそろわず、繊維がらせん状に傾いた木理を「旋回木理」と呼ぶ。ねじれを含む狂いは、こうした旋回木理や交錯木理など細胞の並びの乱れや、節の周りで生じやすいとされる。
ねじれの大きさは樹種で大きく違う。高温で乾燥した正角材を測ると、ねじれの最大値はカラマツで6mあたり44mm、アカマツで4mあたり58mmに達したが、ヒノキは最大でも4mあたり5mmだった。しかもねじれは乾燥直後で止まらず、約4か月の養生の間にも進んだ。
樹齢の若い心持ち材は未成熟材の部分が多くねじれが生じやすく、心去り材ならねじれなどの狂いは少なくなる。
現場では
- カラマツやアカマツは、ねじれの大きい樹種として扱う。ヒノキは比べてねじれが小さい。
- 人工乾燥した材も、しばらく養生してねじれの出方を見てから加工に入る。
- ねじれを直して挽く分を見込み、仕上がり寸法より大きめに製材しておく。