吉野工務店
← 大工の知恵一覧

木を読む6 / 30

板は木表の側へ反る

板目の板は、乾くと木表(樹皮に近い側)が凹むように反る。木口の年輪の弧を見れば、どちらへ反るかを先に読める。

理由

木は向きによって縮み方が違う。年輪に沿う接線方向の縮みがもっとも大きく、中心へ向かう半径方向はその半分ほど、幹に沿う繊維方向はごくわずかで、比にすると接線10・半径5・繊維0.5〜1程度とされる。

板目の板では、木口の年輪が弧を描く。樹皮に近い木表の面ほど、年輪に沿う向きで大きく縮むため、木表の側が凹み、芯に近い木裏の側が膨らむように反る。板目の板は乾燥すると木表の側を凹にして反り、接線方向と半径方向の縮みの差が小さい材ほど反りも小さい。

このため、幅の広い板目材ほど反り(カップ)が目立ちやすい。反りの向きは偶然ではなく、年輪の向きから読める性質である。

現場では

  • 木口を見て、年輪の弧の外側(樹皮の側)を木表と読む。
  • 乾燥が進むと木表の側が凹むと見込み、幅の広い板目材ほど反りの出方を先に考えて据える。
  • どちらの面を表にするかは部位で違う。日本では床板は屋内外とも木表を上に張るのが一般的とされる。