木を使う12 / 30
板は、木表と木裏を部位に合わせて使い分ける
板目の板は、樹皮に近い側(木表)と芯に近い側(木裏)で性質が違う。床板や化粧の面は木表を見える側にし、敷居・鴨居は溝を木表の側に彫る。
理由
板目の板は、乾くと木表の側が凹むように反る。年輪に沿った方向の縮みが、年輪に直角な方向より大きいためである。表と裏で反り方も面の性質も違うため、どちらをどこに向けるかは部位で変わる。
敷居と鴨居は、溝を木表の側に付ける。木裏は乾くと凸になりやすく、木裏に溝を付けると建具の開け閉めが固くなるとされる。床板も木表を上にして張る。木表は見た目がよく、逆目が起きにくいので、化粧の面に向く。
ただし、いつも木表を見せるわけではない。ウッドデッキやフェンスなど屋外の材では、木裏を上にすると山形に反り、表面に雨が溜まりにくいという使い方もある。一方で、床板は屋内外とも木表を上にするという考え方もあり、屋外の扱いは分かれる。どちらを表にするかは、部位と反りの向きから決める。
現場では
- 板目の板は木口の年輪を見て、弧が山形にふくらむ側を木表と見分ける。柾目の板には木表・木裏の区別が無い。
- 敷居・鴨居は、溝をじゃくる面が木表になっているかを刻む前に確かめる。
- 屋外で雨を受ける板は、反ったときに水が溜まらない向きを考えて表裏を決める。