吉野工務店
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道具と刃物22 / 30

日本の鋸と鉋は引いて使う

日本の鋸は引くときに切れるようにつくられ、鉋も手前に引いて削る。世界の多くの地域では鋸も鉋も押して使うため、日本の使い方は珍しいとされる。

理由

日本の鋸は一般に引くときに切れるつくりで、世界を見渡すとほとんどの国で鋸は押し使いである。鉋についても、海外の多くが押して使うのに対し、日本の鉋は引いて使うことで知られる。

引いて使う鋸は刃を薄くでき、狭い切り口で効率よく切れるとされる。その反面、引く動作では体重を掛けにくい。鋸身は中央の腰の部分を厚く、先の末身を薄く幅広く、柄に近い元身ほど厚く幅狭くつくり、身全体に均一な強さを持たせている。

なぜ日本で引く使い方になったのかについては、確かな定説はない。確かなのは、日本の鋸と鉋が引いて使う前提でつくられているということで、使い方もその前提に合わせることになる。

現場では

  • 押し使いの洋鋸と持ち替えるときは、引いて切れるつくりか押して切れるつくりかを確かめてから使う。
  • 木目に沿って挽くときは縦挽き、木目を断つときは横挽きの目を使う。両刃鋸は片側ずつにそれぞれの目が付いている。