道具と刃物21 / 30
釿(ちょうな)で木の面をはつる
釿は、材の上面を削り落とす「はつり」に使う道具である。丸太を角材に削り出す荒仕事から、はつり跡をそのまま見せる「なぐり仕上げ」まで使われる。
理由
釿は部材の上面をはつるのに使い、材木を角材に削り出したり、小屋梁の座を取ったり、破風を荒削りしたりする。床柱などでは、はつり跡を飾りとして残すなぐり仕上げにも使われる。
使い方は、柄尻を両手で握り、刃を自分のほうに向けて打ち下ろす。木目に沿って割りはがすように使い、仕上げの段階では薄く長くはつるのがよいとされる。刃幅は三寸から三寸五分ほどが一般的で、地域によって好まれる形が少しずつ違う。
柄にはおもにエンジュを使い、立木のうちに藤づるで縛って曲げ、ほどよい頃に切って乾かす。刃は柄よりやや内側に入るようにすげる。打ち下ろしたときに、はつる面と刃の面が平行になるようにするためで、使う人の背丈や柄の形に合わせて、すげ方を調節する。
現場では
- 柄尻を両手で握り、刃を自分のほうに向けて、木目に沿って割りはがすように打ち下ろす。
- 仕上げに近づいたら、一打ちを薄く長くする。
- はつる面と刃の面が平行にならないときは、使う人の背丈に合わせて刃のすげ方を調節する。