建て方28 / 30
棟木を上げる日に上棟式を行う
柱・梁などの骨組みが組み上がり、最も高い部材である棟木を上げる日に、神を祭って建物の無事を祈る。棟上げ、建前、建舞とも呼ばれる。
理由
上棟式は、地鎮祭とならぶ主な建築儀礼である。棟木が上がって家の形が初めて現れる節目に、棟上げまで工事が進んだことを祝い、その後の工事と完成後の建物が無事であるよう願って行われる。
神道の形では、祭神は屋船久久遅命・屋船豊宇気姫命・手置帆負命・彦狭知命と、その土地の産土神とされる。修祓・祝詞奏上に続いて、曳綱の儀・槌打の儀・散餅銭の儀が行われる。本来は棟木に綱をつけて一同で引き上げることが本旨だが、実際には先に棟木を上げておき、形式として綱を引き、工匠が棟木を槌で打つとされる。仏教の寺院でも、棟札を置いた壇を設けて上棟式が行われる。
上棟式は祈りと祝いの儀礼であり、建物の性能に関わる科学的な検証は確認できていない。
現場では
- 棟木を上げるときに、棟梁などが中心となって神を祭り、新しい建物の安全を祈る。
- 神道の形では、曳綱の儀・槌打の儀・散餅銭の儀を行う。棟木は先に上げておき、綱引きと槌打ちは形式として行うことが多い。
- 地方によって供え物や餅まきのやり方が違い、四隅からまく餅をスミモチと呼ぶ所もある。