建て方26 / 30
深い軒は雨から建物を守る
屋根の軒を壁より深く出すほど、外壁に掛かる雨が減り、壁の中に雨水が入る危険も小さくなる。
理由
外壁が受ける雨の量は、雨の強さや風だけでなく、屋根の形や軒の出によって変わる。東京の2004年の気象データで算定すると、軒の出の寸法によって壁面各部の雨の掛かり方がはっきり違い、軒の出が大きいほど壁に届く雨が減る。軒の形と寸法から、外壁の雨の掛かり方を算定する手法もある。
軒やけらばの出がほとんど無い「軒ゼロ」の住宅は雨漏りのリスクが高く、綿密な防水の設計と施工が必要である。壁に掛かる雨の量は、壁の方位によっても違う。
深い軒が雨から壁を守るという言い伝えは、こうした算定で裏付けられている。
現場では
- 軒やけらばの出がほとんど無い家は、雨漏りのリスクが高いものとして、防水の設計と施工を綿密にする。
- 同じ軒の出でも、壁の方位によって雨の掛かり方が違う。風雨を受けやすい面ほど気を配る。
- 外壁を通気構法にすると、入った雨水が通気層を流れて出やすく、湿気も抜けやすい。直張りは下地が直接濡れて乾きにくい。